音叉の庭

北杜市 [個人邸]

音叉の庭

北杜市 [個人邸]

瓦屋根を生かし 水はけのよい庭へ

瓦屋根を生かし
水はけのよい庭へ

ご自宅を音叉のサロンとしてご利用されている、瓦屋根の一般的な白壁の和風建築。ちょっと垢抜けない庭をリノベーションしようという話になりました。 この平凡さをどう調理するか?と、考えるところから計画がはじまりました。
作庭の素材
木
四季折々の山野草群 / ヤマザクラ・カエデ・ツツジ類 / 低木の吹き寄せ植栽 /
石材:八ヶ岳自然石 / 湧出し口の手水鉢 / 甲州鞍馬石
イメージスケッチ
イメージスケッチ
改修の際に上がった課題は、建物周りの水捌けの悪さと石垣でガッチリと仕切られた前面のイメージチェンジ。 庭と外構の計画に差し当たり、”オープン外構”という考え方があります。塀や植栽で建物正面や接道沿いを隠さず、道路から伸びやかに庭をつくる考えです。 広びろとした芝生は水捌けも良く、駐車スペースの石畳みは瓦屋根の雰囲気に合う色にしました。 道路と敷地を塀や石垣で間仕切られた庭に対して、隣地との境のみに既存の石垣を残し、多くは撤去。景石として数点残しました。水はけを意識した自然な芝生の前庭へと模様替えを行ないました。あわせて、瓦屋根の日本民家のウェイト感(つまり、家の重量感と釣り合う庭の重量感)のバランスを整えることを考え、道路沿いは自然石の石畳を敷きました。
before
before
作業風景画像1
作業風景画像1
作業風景画像2
作業風景画像2
土中環境を意識した庭づくりを実施していますが、こちらの庭も平凡な低い石垣で間仕切りされたため、雨となれば庭に水がたまり、植物も石垣の上に帯状に植えられて鬱蒼とした印象がありました。それらを改善するために古来の工法で下地を作ったことにより、大雨の水の流れも浸透し、排水もしっかり摂れた庭となりました。
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