回遊する庭
北杜市 紬山荘[店舗]
回遊する庭
北杜市 紬山荘[店舗]
単調な園路から回遊できる森の散歩道へ
単調な園路から
回遊できる
森の散歩道へ
八ヶ岳の田園地帯脇の森に佇む、移築古民家をリノベーションしたオーベルジュ。
フレンチ出身のオーナーが切り盛りするお蕎麦屋さんの庭。 元となる庭は10年以上前からあり、モミジなど四季折々の美しい庭園でした。リニューアル後は、店を訪れるお客様が 庭をめぐられるように、園路とデッキをハイブリットに。食前食後のひと時に、八ヶ岳の自然を感じられる 空間を提供する事を念頭に作庭しています。
作庭の素材
デッキ:カラマツの炭化床材
庭石:八ヶ岳南麓の自然石飛び石
手水鉢:白州御影石手彫り
移築と基本的な造園も完成したのちのご依頼で、課題となっていた混雑時の駐車場・庭でのお客様の待機問題。散策できる自然豊かな庭をつくり、食後の休憩スペースを設けることで解決を図りました。
赤松林と紅葉広がる前庭部分に、新たにに自然石からの湧き出し口を設置。焼き板による漆黒のデッキと、四季折々の野鳥が飛び交う水辺を中心に、森を回遊できる飛び石の園路をもうけました。自然豊かな紬山荘の森を愉しんでいただくというコンセプトです。
森を抱えた敷地の園路が単調だったため、庭の中心にコアとなる円形デッキを設置。
デッキを起点に、元々あった園路や森をぐるりと回遊する園路、店舗入り口までのお客様の往来の導線を分け、新たな回遊園路を新設しました。
また既存の地形に合わせた形で、デッキ沿いに流れを設け、源流として自然石の水鉢を設置し、お客様をもてなすような設計としております。